【タイトル】

未来にむかって~(副校長から)

【本文】

 今回のテーマは、「書くこと」です。お子さんが文章を書くことについて,保護者の皆様はどのようにお考えでしょうか?  学校では,国語を中心に作文の指導をしていますが,いろいろな学習でも文を書くことは重要です。国語以外でも45分の学習中,書く時間を10分間作れば,1日6時間分の学習活動で合わせると60分になります。  長く書くことも大切ですが,限られた時間内に決められた分量をかけるようになることは,大切な力だと考えます。繰り返し書くことで,書くことに抵抗がなくなり,書く量も増えていきます。書くことが好きになると,学習に取り組む姿勢もよくなると考えています。  話すことはできるのに,その言葉を文字として書くことが苦手なお子さんは少なくありません。「書くことが嫌いだ。」「面倒だ。」と思っていると,ますます書けなくなってしまいます。    苦手なお子さんは「誰に対して書くのか。」「どんな言葉遣いで書けばいいのか。」「構成や順序はどうすればいいのか。」が分からなくなることがあります。考えが整理されていない場合もあります。  教師は,よくお子さんに「頭の中で思ったことをそのまま文字にしてごらん」と言います。お子さんは,頭の中で考えた文章を読む人に分かる文章として書き表しますが,それは主語が省略され,伝わりづらい表現になってしまう場合があります。お子さんは一生懸命,書き表そうとしますが,大人が思っている以上に難しいものです。また,つなぎ言葉(接続詞)でつなげていくので,一文がとても長くなることもあります。  1年生では,「先生,あのね」と,この言葉を書き始めにすることがあります。先生へ話すように文章を書くことで,相手意識をもたせるためです。自分の考えを誰かに伝えようとするときに用い,算数や生活科でも使えます。慣れてくると,「先生,あのね。」を書かずに,その後の文章から書かせるようにしていきます。この経験は,中学年や高学年になっても,相手を意識して書かせることに役立ちます。  書くのが苦手なお子さんは,「書くことがない」と言います。そのお子さんにとって,充実した体験だったり,主体的に取り組んだりしていれば,書くことはたくさんあるはずです。お子さんにとって書くことが楽になり,書くことができると楽しくなっていきます。ご家庭でも,毎回でなくてよいので,お話しする前に,まず,書くことを取り入れてみてもいいですね。あらかじめ書くことで安心してお話しできるお子さんもいるはずです!


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