【タイトル】

未来にむかって~(副校長から)10月号

【本文】

 (公開が遅れ申し訳ありません)  今回のテーマは,「話し合うとは?」です。昨年の12月号で,「たくさん話そう!」について触れましたが,今号では,「聴いたら反応する」について述べます。  話をしっかり聴いてもらうには,相手意識が必要です。聞き手の立場になって,声の大きさ,明瞭さなど聴きやすい話し方を意識させます。また,初期の段階では,話型を教えることも有効です。思ったことを伝えるには,「私は,~と思いました。」,方法を伝えるには「自分の方法は,~です。」のように伝えるべきことに合致し,主述の関係が正しい話し方をさせます。  ご家庭では,お子さんの話し方が単語の羅列や単語のみになっていないでしょうか?「先生,トイレ!」は,今に始まったことではありませんが,学校生活の中での言語環境を意識し,学習の中では,「こうとう学びスタンダード」の「話し方」「聴き方」を基に,正しい話し方を徹底していきます。  「話し方」・・・声の大きさを考えて,丁寧な言葉遣いで話します。  「聴き方」・・・話している人を見て,最後まで静かに話を聴きます。  また,聞き手を意識して話すことは,聞き手の理解を促します。そうすると,自分の思いや考えと比較しながら聴くことができます。自分と同じところ,自分が気付かなかったことなどを知ることで,自分の思考が深まります。「話し合い」の効果は,話し手にとっては「思考の整理」,聞き手にとっては「思考の深まり」です。  話し合いを次のステップに高めるには,聞き手が反応することです。感想という大雑把な括りではなく,自分の思いや考えと同じところ,違うところを伝えることで十分です。話の仕方の感想も大切ですが,話し合いそのものの評価でなければ,感想は不要です。  以上のことを基に,今週の学校公開・道徳授業地区公開講座では,お子さんの生の姿が現れるような先生方の工夫をお見せできればと考えています。ご来校,またはオンラインでのご参観を楽しみにしております。今回も,ご理解・ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。            副校長  齋藤 克人


【添付ファイル】

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