【タイトル】

未来にむかって~(副校長から)12月号

【本文】

 今回のテーマは,「可能性」です。11月号で,「潜在能力」について触れましたが,今号では,「仲間と共に」について述べます。  始めの一歩を躊躇しているこどもの背中を押すのは,大人である保護者の皆様や先生だけではありません。一緒に挑戦する仲間の存在が大きく影響します。「君がやるなら自分も・・・。」「一緒にやろう。」など,こどもの世界も人間関係に支えられていることが分かります。音楽会では,こどもたちは,様々な楽器に挑戦しています。未経験者が短時間で安定した音を出せるようになるには,相当な練習が必要です。「いい音を出したい。」という強い思いも,一人では刺激も少なく目標をもつことも難しいものです。「仲間と共に」練習することが,いい意味での競争心をあおり,努力が続けられます。私が赴任していた1学級が数人しか児童がいないような僻地の学校では,徹底した個別指導ができ,学力も上がるはずです。しかし,実際はその逆で,学習意欲も低くなります。互いに切磋琢磨し,相互に「可能性」を引き出し合う一定規模の集団が必要です。「人は,人によって,人になる」という教育の基本原理でいう「人によって」は,大人だけでなく,「仲間」も入っています。  大人である保護者の皆様や先生は,個々の能力に限界があることを知っています。また,その力を限界まで発揮させれば,限界が少し先に伸びることも知っています。それが「可能性」です。その「可能性」を無駄にしないために,「やってみなければ分からない」ことを音楽会へ向けて,こどもたちに発揮して欲しいと願っています。             副校長  齋藤 克人


【添付ファイル】

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