【タイトル】

未来にむかって~(副校長から)6月号

【本文】

 今回のテーマは,「面白いことをしよう!」です。現在,担任をしている第3学年では,鉄棒や縄跳びの学習が始まります。今月末の第1回学校公開でも,お子さんの頑張っている様子をご覧いただけるかと思います。  さて,「面白い」には,たくさんの意味があります。(1)楽しい。愉快だ。(2)興味をそそる。興味深い。(3)こっけいだ。おかしい。(4)心にかなう。好ましい。望ましい。(5)景色などが明るく広々とした感じで,気分が晴れ晴れとするようだ。明るく目が覚めるようだ。(6)心を惹かれる。趣が深い。風流だ。  古語の「をかし」とほぼ共通していますが,学校や家庭における「おもしろい」は,(2)の「興味をそそる。興味深い。」でなければなりません。楽しいだけの学習は「楽しかった」という記憶しか残りません。お子さんの知的好奇心を刺激することが,お子さんにとって「面白いこと」です。また,先生や保護者自身が「面白い」と感じなければ,お子さんにも伝わりません。先生や保護者の得意分野や発想を活かし,お子さんにとっても,先生や保護者自身にとっても面白いことをしていきたいものです。  お子さんが「面白い」と感じるときは,(1)これまでしたことがない体験をしたとき(初めての体験)(2)分かっていたと思っていたことが実は分かっていなかったとき(概念崩し)(3)既有の知識がつながったとき(知の再構成)(4)新たな自分を発見したとき(自己発見)(5)自分にもできると感じたとき(自己有能感)などです。体験を通して学んだことは「知」だけではなく「力」になります。また,「へえ,そうだったのか。」は,興味・関心につながります。これまでに学んだ知識がつながると学びにリアリティーが生まれます。「そうか,そういうことか。」という実感は,学習のエネルギーになります。鉄棒や縄跳びができるようになると,体育が好きになるだけでなく,生活全般に自信がついてきます。高学年になると,自ら知的好奇心を求めるお子さんも出てきますが,先生や保護者がそのような環境や場を作っていくことが必要になります。知的好奇心を刺激し,新たな発見をさせることにより,自尊感情を高めていくことが大切だと考えています。                             副校長  齋藤 克人


【添付ファイル】

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