【タイトル】
未来にむかって~(副校長から)8月号【本文】
今回のテーマは,「キャッチコピー」です。いよいよ来週24日(木)に1ケ月間の夏休みが終わり,助走期間もなく25日(金)から平常授業が始まります。ある意味すごいことですが,よいスタートになることを願います。さて,最近,こどもたちの夏休みの自由研究は,全員悉皆ではなく,やりたい人が取り組むように変わってきました。毎年,取り組んでいるこどもの作品を観ていると,いろいろ工夫していて,とても面白いです。見せ方や展示の仕方が大事ですが,作品の「キャッチコピー」を考えると,さらに,面白くなると思います。作品の特徴を表す短い言葉を考える作業は,相手を強く意識する言語活動であると考えています。 「キャッチコピー」は,コマーシャル(CM)に学ぶことができます。コピーライターという職業や広告代理店という業種が生まれ,商品そのものはもちろん,購買につなげるための広告の仕方が収益に直結するようになっています。少し前のCMになりますが,「世界は,誰かの仕事でできている!」というCMのキャッチコピーがありました。CMの中で役者が演じる様々な職業の形は,そのままキャリア教育や職業教育の学習に使えそうです。こどもたちは,自分のやりたい仕事が世界というジグゾーパズルの一つのピースであると考えると,やる気や自信が生まれます。また,このキャッチコピーは,目に入るものは,人が関与しており,それが職業として成立していることを再認識させてくれます。 キャッチコピーを集めたり,自分たちで作ったりすることで,対象を深く観ることができます。視野を広げ,深く考えるネタは,社会の中にあります。本来,学習内容自体が生活と密着しているものです。キャッチコピーの素材そのものを扱うことで言語活動の学びが深まっていきます。ぜひ,この機会に,ご家庭でも,生活の中からネタを探し,キャッチコピーを考えていただけたら,嬉しく思います。 副校長 齋藤 克人【添付ファイル】
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