【タイトル】
未来にむかって~(副校長から)10月号【本文】
今回のテーマは,「リスタート(2)」です。4月号で新年度の「リスタート」について,述べさせていただきましたが,今月は,後期の「リスタート」についてです。 来週から後期が始まります。3日間のお休みでは,新鮮味がありませんが,新たな気持ちでスタートしたいと思います。新たなスタートの方法には,2つの方法があります。「リセット」と「リスタート」です。「リ」は接頭語で「再び」「やり直す」「逆に」「後ろに」の意味をもたせます。辞書を引いてみると「リ」が接頭語になっている英単語が多いことを再発見します。「再+発見」「再+確認」のように,日本語でも「再」をつけることで派生語を作ることができます。 リセットは,最初の状態に戻すことであり,コンピュータやゲームはリセットできますが,人生を含めて人間の過去は,リセットできません。一方,リスタートは,思い立ったその時点からやり直すことができます。さらに,リセットは,また同じことを行うイメージですが,リスタートは以前とは違う前向きな改善,仕切り直しといったイメージがあります。 昨日まではできなかったけれど,そのことに気付いて「今日から頑張ろう」と思うことがリスタートです。リスタートはいつでもできますが,三日坊主になりがちです。三日坊主の原因として,(1)目標が不明確 (2)具体的な行動を想定していない (3)達成状況が分からない (4)実行することのよさを実感できない,等々が挙げられます。来週は,キャリアパスポートで「後期のめあて」「後期に頑張ること」を確認する場があると思います。「○○を頑張る」という曖昧な目標ではなく,「○○を毎日続ける」のような具体的な目標と,そのための「○○をする」といった行動目標に落とし込むことが必要です。さらに,途中で振り返る場を作ることにより,達成状況を確認します。そして,先生や友達,保護者がその頑張りを認めたり賞賛したりすることにより,改善意欲が強化されていきます。 ぜひ,ご家庭でも,キャリアパスポートについて,めあてや頑張ることを確認し,その頑張りを認めたり賞賛したりしていただけたらと思います。 副校長 齋藤 克人【添付ファイル】
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