【タイトル】

未来にむかって~(副校長から)11月号

【本文】

 今回のテーマは,「レジリエンス」です。後期から5年生の担任をしていますが,先日,TGG(東京グローバルゲートウェイ)や社会科見学に引率した際,持って行ったリュックサックに「折れない心」という缶バッチが付いています。サッカーをしている息子のリュックサックを借りて行ったので,いつの間にかに,息子が付けていた物です。  担任をしている5年生が2,3才頃のことになりますが,この「折れない心」がスポーツ界から端を発し話題になっていました。フィギュアスケートの浅田真央さんがソチオリンピックのショートプログラムで失敗したものの次のフリーでは自己ベストを更新したり,羽生結弦さんが,試合の直前練習で他選手と衝突で怪我を負いながらも銀メダルを獲得したりといった危機からの復元力の強さです。「レジリエンス」と言われる概念ですが,一発勝負のスポーツではメンタルトレーニングとして学んでいると言います。「レジリエンス」は,「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」などと訳される心理学用語で,鋼のような強さではなく,柳のような折れないしなやかさです。  お子さん達の「レジリエンス」を強化するには,友達との絆を実感させることが一番です。一緒に考えたり,喜んだりする経験が共感性を育み,マイナス要因をプラスに転換する力が付いてきます。そのために,学校では,対話をしながら学習を進めたり,学年や学級で共感体験を積み重ねたりしています。さらに,仲良し班活動などで,年少者などの面倒をみることで自己有用感や自己有能感をもたせていきます。  ぜひ,ご家庭でも,「レジリエンス」を強化するために,一緒に考えたり,喜んだりする経験を増やして共感性を育んだり,年少者の面倒をみさせることで自己有用感や自己有能感をもたせたりしていただけたらと思います。                            副校長  齋藤 克人


【添付ファイル】

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